前回の投稿から5日過ぎて
ポンドドルが政治的要因で急騰しました。
その途中の今月16日に投稿したフォローアップをします。
16日までの高値は1.2796でしたが、
更にその翌日には1.2989と1.5%も上昇(190pips㊟上昇)。
17日にジョンソン英首相がEU離脱案を議会に提出したのが材料。
結果は議会を通らず、今月末までの合意は不可能ということで、
同首相はEU側に今月末までの合意は無理と伝えたとか。
離脱案については英国BBCがニュースで結構詳しく報じています。
一般の人は、メイ前首相の時よりどこが違うのかわからない人が多そう。
ジョンソン首相は、メイ前首相案に反対で大臣を辞任したんですよね。
一方、ちょっと前に見たある動画解説では、
英議会はブレグジットに関しては、労働党の方が強い。
労働党にはEUに利権があるとかでした。
しかし、労働党党首は選挙民受けが悪い。
逆にジョンソン首相は人気があるので、
選挙に打って出るしかないんじゃないかとの意見でした。
まだ、選挙の話は出ていないようですが、
要するに、イギリスの国内政治自体が微妙な状況下ということ。
FXマーケットは、ブレグジットに関しては、
合意できれば買い、合意がなければ売り、
というような単純な捉え方をしているようです。
ブレグジット実現後の英経済への影響は、
その後考えればいいということですかね。
(注)pipsはFX業界で変化の値幅を示す業界用語。
ポンドドルの場合、1万分の1が1pips、円ドルの場合100分の1が1pips
政治とFXレートの関連
まあ、そんな政治状況を理解したのか無視したのか分かりませんが、
ポンドは上昇したわけです。上のチャートのレート表示は、
myfxbookというサイトのコミュニティの中にある、
Outlook Indicatorの平均買い単価と売り単価を示したもの。
当然、高い方が買い単価で、低い方が売り単価です。
myfxbookは個人投資家の利用が殆どのようですから、
この平均単価もmyfxbookがカバーしている個人投資家のもの。
機関投資家のものとは違うと考えた方が良さそうです。
私の記憶では、16日時点の買い平均単価はもっと低かったと思います。
この急騰で、高い買い単価で長く塩漬けしていた買い手は、
少しでも自分のコストを上回りでもすれば、
やれやれで売り処分したため、結果買い単価が上昇したのでしょう。
買い手にとっては救いの急騰だったわけです。
まだ処分できないでいる買い手は強気を表明しているはず。
いわゆる売りたい強気というやつです。
myfxbookの平均単価は前述のような
大きな変動があれば変わります。
でも多くの場合、高い買い平均単価と低い売り平均単価の間を
実際のマーケットレートがウロウロしています。
急騰急落で一部の投資家が救われて、平均単価が変われば、
新しく、高い買い単価と低い売り単価という構造の中で、
ウロウロは変わりません。
まあ、この平均単価が変わるかどうかが一大問題なんですけどね。
蛇足ですが、あるフォーラムで、ポンドドルで損したトレーダーが、
この通貨ペアはジョークだと言っていました。
ジョークというのは、我々の知っているジョークの他に何か意味があるんでしょうか?