ストーリーライティングの新田祐士

10年くらい前でしょうか、「みんてぃあ」の名前でアフィリエイトをし、
トップアフィリエイターになった人です。
その彼が、最近YouTubeを始めたようで、私も動画を見ました。
YouTubeこそ最近ですが、どっこい彼は主にコピーライティングを教える会社で、
旺盛な活動を続けていたようです。彼もまぎれもなくネットの寵児です。
なのでレビューをしてみたいと思います。

新田祐士の半生

新田祐士は、小中高と塾通いの勉強三昧だったといいます。
でも中学の時は、ビリから2番目とか非常に成績が悪い時期もあったとか。

それが、その後、彼がストーリーライティングという手法に仕上げるキッカケになった
勉強法を作り出し、成績は急上昇しました。

なんと、高校では全国模試1位とかもあったそうです。
そしてめでたく京都大学理学部に入学です。

京大では、1回生の時に卒業に必要な単位を殆ど取ったとか。
それが可能だったのは、講義ノートなどをシェアするコミュニティを作ったからです。

学生の時ですから、参加したい人は簡単に入れるゆるいコミュニティだと思いますが、
メールで頻繁に連絡を取り合い、試験後には打ち上げをする関係性構築もありました。

これは、彼がネットビジネスを始めた際に、彼のビジネス手法の原型になるようなものです。

また、前述のように勉強の方は1年でほとんど済ませました。
時間が余りますが、今度はアルバイト三昧です。

いろいろアルバイトを経験したようですが、
ブラックなレストランには結構長く働いたようです。
そこの店長、しょっちゅう怒ってたそうで、
彼はなぜ怒っているのか、いろいろと背景とか考えていたと言います。

実は、この背景を考えるというのは後の彼のビジネスの重要要素になるんです。

そして、京大理学部を卒業し、大学院に進みました。
大学院でも、アルバイトは続けていたようです。

が、ある時、敷かれたレールの上を走る人生は嫌だと、
大学院を中退し、起業しました。アフィリエイトです。

それ以前からアフィリエイトはしていたようですが、
起業初年度には2億円を超える利益を出したそうです。

以上、恵まれている半生ですが、ドン底人生から復活みたいなのと同様、注目を集めます。

実際、彼のプロフィールがすごくキャッチーなのです。

受験生時代に全国模試1位を取った
京都大学に入って1回生でほとんど全ての卒業単位を取った
学生時代に起業して、社員ゼロで初年度でサラリーマンの平均生涯年収を超える利益を出した
「ストーリー作り」のノウハウを作って2万人を超えるクライアントを集めた
13ヶ国語を喋れる大学教授と多言語を教えるスクールを作った
100人以上が引っ越してきて仲間たちと一緒に生活するようになった

というものです。まさに彼のプロフィールがキャッチコピーと言えます。
これで惹きつけられる人多いんですよ。

アフィリエイト時代

10年前くらいですかね?アフィリエイト活動活発だった時は。
その時は「みんてぃあ」という名前を使っていたようです。

先にも言いましたが、起業して初年度で2億以上の利益ですから、
どれくらいすごかったのか分かると思います。

昔から高い商材を買ってもらうには多くの特典が付けられていました。
これは今も変わらないですね。

彼も他社の商品を売る場合に特典を付けてました。
ただ、他のアフィリエイターと大きな違いがあります。

他のアフィリエイターがポンと多くの特典を渡すだけ、ダウンロードさせるだけに対し、
みんてぃあは2ヶ月とか3ヶ月の毎日のメール指導を特典としたりしてます。
さすがに京大卒の人に教えてもらうのですから、すごいと思いますよね。
ダウンロードで終わりとかではなく、売った後も、全力でサポートするんですね。

さすが京大出と、改めて言いたいです。
これは他のアフィリエイターは真似できません。
だから、独断場、手がける商材がみなすごい売れ行きとなるわけです。

メールサービスの他に、彼はプロモーションと称して、
お茶会やお花見などなど、購買者などを誘って催していたんです。
これを捉えて、プロモーション・アフィリエイトと称したりしてました。

私は、この頃はネットビジネスとは全く関係なく、全然知りませんでしたが、
今はどれくらいすごいかは分かります。

まあ、他のアフィリエイターが真似できない時点で、完全に独走なんですけどね。

ストーリーライティングに特化?

彼は、自身のコピーライティング手法をストーリーライティングと命名しています。
コピーライティングは、端的に言えば、広告技術です。

商品を買ってもらうために、メリットを強調したり、あるいは、見込み客の悩みや解決を
感情的にアプローチするなど、あの手この手の方法を使います。

しかし、彼が、それをストーリーライティングと言っているのは、彼流の新しい視点を設けたからです。

そして、大阪府枚方市を拠点とする会社でストーリーライティングをコアコンピテンスにした事業を展開して、現在に至っています。なおここには100人以上の彼の信者たちが引っ越してきているということです。

彼の新しい視点とは何か?

それは日常や商品を題材にストーリーを作り、読者の価値観を変え、そして行動を起させるものです。つまり行動を起させると言う点は、コピーライティングやセールスライティングと同じ目標ですが、他は観点が違います。

彼の言うストーリーの基本パターンは、

①日常的具体的なことの描写
②その背景や原理を解説
③その他の事例や反対の事例の話

というものです。

原理を説明すると、読者は新しい世界観を得ることができます。
例えば、スターウォーズのダースベーダのように暗黒の世界に落ちて苦しみ、
なかなか抜け出せなかったのが新しい世界観や価値観に触れて正義の世界に戻れたように。

そして新しい世界観や価値観が従来の自分のものと比較して、
そのギャップが大きければ大きいほど大きな行動を生み出すことができる。
そこまでくれば読者の購買意欲も高まるというわけです。

そこで安心することなく、さらに新しい世界観に生きなければ悲惨・惨めみたいなことになると話すのです。もちろん、関西風のやんわりした口調でです。

そうすると、おそらく成約率が急に上昇するのでしょう。これが、彼のアフィリエイトの成功の秘密であり、自身の商材を販売するインフォプレナーとしての成功の秘密だと思います。

では、この原則をどこで知ったのでしょうか?

彼は理学部で勉強し、物理や数学が得意です。物理では、水を、海の水→雲→雨→川→そして再び海、というように循環していて、この循環は普遍なのです。この普遍を理解したうえで、川とか雲を見れば優れた解釈ができます。

これを、人にも応用することができます。日常的な生活から、普遍的な原理に昇華して、その日常的なことを再解釈するのです。新たな視点が従来と違っていればいるほど価値は大きくなるということです。

人の場合、物理と違って原理や世界観は一つではありません。ある程度、普遍的でないといけないのですが、いくらでもあるのです。そして、その中に読者を登場させることができれば、すごく面白いストーリーが出来上がるわけです。これは人を動かします。

ストーリーライティングの素材

ストーリーのネタはどこにでも転がっています。

例えば、人気漫画やアニメ、さらには映画は言うに及ばず、日常生活でもなんでもOKです。先に説明しましたように、背景とか原理、あるいは世界観が多くの人を惹きつけるものであれば問題はありません。

なので、ネタに困るということは本来ないはずです。

また物理と違って、人の場合は原理とか世界観とかはいろいろあります。一例を挙げれば「影響力の武器」という書物です。その中には、人が知らず知らず従ってしまう法則がいろいろ出ています。例えば、「社会的証明」のように、多くの人が採用しているようなことは従来の自分の価値観と会わなくとも取りいれてしまうなどです。これを原理として利用することもできるのです。

別に「影響力の武器」に限らず、ベストセラーになった社会科学とか人文科学の本があれば、そこから法則のようなものを拝借することは問題ありません。需要なのは、こうした素材をどう料理するかですから。

ストーリーライティングの力

ストーリーライティングをマスターすれば、勉強にもビジネスにも応用でき、
大きな成果が得られると言います。

確かに、全国模試1位を取り、初年度2億円の利益を出した方法が、
ストーリーライティングを言われてしまえば、それはスゴイとしか言いようがないです。

本人は、強く確信しています。
なので、オフラインで塾などで勉強を教えますし、
彼の主催するコミュニティーには多くの成功したビジネスマンがいます。

この事実だけでも、方法論としては優れたものです。
でも、誰でも修得できるかというとそれほど簡単ではないと思いますけど(^^;

まとめ兼感想

ストーリーライティングについて結構調べました。
でも、自分ではスッキリ理解できたとは思いません。

私のなかに、ストーリーライティングについて十分なゲシュタルト(全体像)が出来ていないためかもしれません。先に述べた「社会的証明」が出ている「影響力の武器」も読んだことありませんし、映画とかマンガをそんなに頻繁に見ていません。

そして、気付いたのですが、ストーリーライティングでは、欧米流のコピーライティングのコアなテクニックを関西風なマイルドな雰囲気でしれっと採用したりしています。巧妙だからバズりませんけどね。

しかも、彼は自分自身をゾーンに持って行く行方とか、目標達成のためのテクニックとか細かく説明しています。これら全部修得するには時間がかかりそうですよね。

なのでスッキリしっとり理解できなかったのかもしれません。

とわいえ、彼の実績からすれば、好き嫌いを別にしても勉強しておいた方が良いものですよ。

(敬称略)

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