青汁王子の半生からプロファイルを試みる
「【実話】なんとか(正確な名称は忘れました。すみません。)」というサムネイルのタイトルを付けた動画を見ると、彼の半生から人物像が少し浮き彫りにできます。
“歯科医の家庭で育ち、子供の頃は友達もできず浮いていたみたい。小学生のころからビデオゲームにハマり、かなりの時間を費やしていたとか。そして両親はケンカが絶えなかったみたいです。”
これだけの事実からでも、分かることはあります。経済的には裕福な家庭で、その経済レベルが彼の基となる「コンフォートゾーン」を作り上げたんだと思います。そして親のケンカもこのコンフォートゾーンに組み入れられている可能性が高い。
つまり過激なことも受け入れているということ。子供にとって親のケンカは過激ですし、仲裁に入っても意味ないからねえ。無意識下で、少々荒っぽいことも認めたんでしょう。
高校は親元から離れるところを選択しています。これって親のケンカからの逃避?それとも野心や独立心から?どうも前者のような気がします。
親元離れて青汁王子風自己主張が始まる?
高校はドロップアウトしています。暴力タイプではありませんから、単に授業放棄でしょう。理由の一つに、「俺の求めていたものじゃない」とか。これって彼の裕福な家庭で培ったコンフォートゾーンに合わないから拒絶したんじゃないですか。
つまり努力して自分を変えていこうという気がないみたいですね。親のケンカで、双方が一方的に主張していたから、それを見て影響された?まったくの推測ですからこの辺でやめておきます。
まあ、暴力的でない、少し大人しく、でも我が儘なガキがやることですから、周囲の人間は組しやすいと思います。つまり彼の方が反発食らいます。それで二度高校を退学!
これって与沢翼と似ていませんか?彼も裕福な家庭育ちですよね。与沢の場合は車が好きとかで、暴走族に参加したみたいですけど。少しバイオレンスが混ざっている?
話を戻します。昼間の高校を退学になって通信制の高校に入り、同時にアフィリエイトを始めます。
アフィリエイトで小成功
彼のアフィリエイトは、最初は多少の苦労をしたでしょうけど、軌道に乗せています。いつの時点かわかりませんが、月の収入が400万円になったそうです。彼の話によるとゲームのアフィリエイトで、携帯電話の普及期が幸いして成功したとか。
友達を誘いこんだがうまくいかなかった、つまりマネジメントが上手くできなかったというのは、この時点では大きな意味はないと思います。
彼のアフィリエイト成功について、Mr.Xというネットビジネスの伝説の巨人が運についていっていたことを援用して説明します。Mr.Xにとって運とは次のような式にできるとか。
というものです。メンターは師匠。アドバイザーはその道の専門家で、Mr.Xはナンバーワンとか日本一の人とか、とにかく偉い人をアドバイザーにしろと言っています。初めたばかりで余裕がない人は先輩でもいいけど、軌道に乗ればトップクラスの人にすべきだと言っています。Mr.Xの経験からでしょうか。
青汁王子の関心分野と経歴は、17、18才の高校生でもビデオゲームには7~8年の経験があります。上の式の前半2つの項目は良い数値が入れられるでしょうね。
また、メンターにあたる人もいたようです。アフィリエイトを軌道に乗せた後、会っています。アフィリエイトの本を書き会社を経営している人で、彼の勧めで東京進出を決めたようです。そうそう彼は北海道出身です。
メンターのもとで子会社としてやっていたようですが、コンフォートゾーンに合わなかったようです。それで独立しましたが、失敗!
これまでの儲けの蓄積もあり、結構な貯蓄はあったと言います。でも魔の手が迫ります。詐欺投資案件にひっかかりお金を殆ど失ってしまします。何を思ったか、ヴィジュアル系のミュージシャンにもなるんですけど、食えるわけないでしょう。失敗です。この頃は、金銭的にホントに苦しかったようです。
青汁の通販で大成功!
何故、青汁か?
疑問は当然ですが、彼は子供のころは体か弱かったので青汁は飲んでいたんです。習慣化していましたが、如何せん、青汁はマズい。
青汁なんとかならないかと試行錯誤しました。何度やってもマズいのですが、ある時ある組合せのフルーツ青汁が美味しい。それで製品化します。生産を受けてくれる工場がなかなか見つからず苦労もあったようですが、兎に角発売まで持っていきます。
得意としていた通販でしたが、全然注文はなかったようです、最初は。どうも集客ができていないようなので、彼自身を派手に露出して宣伝したら、人気急上昇。売れて、生産が間に合わなくなるくらいです。
事業拡張には生産体制の再構築と自社の人材確保が最優先事項と認めた彼は、自身のテレビなどへの露出を更に増やします。その際、破天荒なところや豪快なところを見せたみたい。月額報酬1億円もその一つですね。
この辺り、他の有名ネットビジネスマンたちが言っていたことと共通します。与沢翼の「ド派手」などがブランドになっています。青汁王子も強力なブランドづくりを行い、成功しました。
脱税事件でつまづく
月額報酬1億円の時が絶頂期だったようです。そして絶頂期に脱税事件です。
簡単な所得隠しの嫌疑です。師匠の友人とかいう人に、何か購入した体裁で合計5億円(?)振り込みます。これで2億円弱の脱税容疑です。
当然、国税に取り調べられます。本人は抵抗しました。師匠の友人は納税すると言っていたとか、当時の国税庁トップの公務にかかわることを批判したり。言い張っていたみたいですね。
他にも経緯ありますが、検察が取り調べることになりました。青汁王子の所得の隠し先ですが、実際は、師匠の友人は納税などせず、これも脱税です。そして検事から、「納税していようがしていまいが、脱税です」と言われて納得したそうです。なんか低レベルですね。
要は、Mr.Xのいう運を引き寄せる要素のうち、アドバイザーが欠けていたんですよ。もっとも当時の彼がアドバイザーを頼りにしたりしない可能性は高いです。奢ってますからね。なので自分の過ちにも気づかずスッテンコロリです。
結果、裁判で有罪判決。執行猶予付きです。
余談ですが、彼が逮捕される前日にホリエモンと会い、質問したそうです。「刑務所でもテレビでれますか?」とか。幼稚な質問と思うかもしれませんが、これって青汁王子のビジネスの本質にかかわることでは?つまり強烈なことで人を引き付けるというやり方です。彼はずっとこのやり方ですね。
補論:てんちむを温かく助ける
てんちむという有名な女性YouTuberが返金騒ぎで破産寸前なことは知る人は知っているでしょう。それで彼女銀座のホステスも始める結果に。
青汁王子、彼女のところに行き、豪遊ぶりを発揮します。300万円とかの請求をポンと支払います。これをYouTubeの動画にしているんです。彼流のド派手なブランドづくりは健在です。
また、苦境のてんちむに「周囲に教えてくれる人がいない」と、アドバイスしているじゃないですか。これって自分自身にそのまま当てはまりますよね。彼はB型か?
そして私思うんです。てんちむがこの苦境を乗り越えれば、同じようなことをするだろうと。つまり、事件を起こす若者は次から次に出てきますから、その時、てんちむは、その若者に「周囲に教えてくれる人がいない」とアドバイスするはずです。
ド派手なブランドをつくった成功者はつまずくことが多いですよね。よきアドバイザーがいませんから。このタイプの人はアドバイザーをつくりません。つまりド派手路線の人にはアドバイザーは必要ない。だから、人を替え場所を替えて繰り返すんです。世の原理です。
(敬称略)
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