桃太郎のおとぎ話が関係?
あなたも桃太郎の話は、子供のころ聞いたことがあると思います。誰でもあらすじは知っているものです。実は、この話は、あっちこっちに似たような口承伝説があります。その中で、私は岡山県を中心としたものを支持します。
桃太郎一行は鬼ヶ島に向かったんです。島と言えば瀬戸内海です。瀬戸内海に多数の島がありますから、その中のひとつが鬼ヶ島に違いありません。
島にたどり着いた桃太郎一行は鬼退治です。少年桃太郎と犬、サル、キジは鬼たちより強かったんですね。そして桃太郎は鬼たちが不法蓄財した宝を持って帰ったという話です。鬼って貯め込む性癖があるんですかね。
瀬戸内海の名前に関係する話はここからなんです。
おとぎ話の後日談
ここからの話は、桃太郎一行とは関係ありません。退治された鬼の方です。鬼は、今回の襲撃で身の危険を感じたのです。鬼ヶ島は防衛力が弱いと考え、引っ越しました。雲の上にです。そうです、雲の上にいる鬼ですから風神とか雷神。あれです。
雲の上に住むようになって、鬼は仕事を変えました。そりゃそうでしょう。金品を強奪して貯め込んでも、また桃太郎に奪われたらたまったもんじゃないです。
代わりに、人間のヘソを奪う仕事を始めたのです。子供のころ聞きませんでしたか?雷があるとオヘソを取られる。あれですヨ。
ある時、結構たまったと思って、チェックしてみようと取ったヘソを探したのですが、見つかりません。ないんです。雲の上じゅう探しましたが見つかりません。
それで落ちてしまったんじゃないかと雲から下の見ました。ちょうど漁師が浜を歩いている時だったのです。
そこで、鬼は漁師に聞いたのです。割れんばかりの大声で。
「おーい、そこの漁師どん。オラのヘソ無いかい~?」
何分、声が割れています。漁師は聞き取れませんでした。
「えっ?セトナイカイ?…そうかこの辺りの海の名前はセトナイカイと言うんだ!」
と納得してしまいました。漁師が推定した思考回路は分かりません。しかし、うちに帰って家族にこの話をしました。みな、海に名前がついていたのを知って喜びました。家族が周囲の人にもこの話を広めたんです。
これが瀬戸内海の由来という説です。数ある由来説のなかでも、おそらく一番最後だと思います。リアルでシリアスな人が多いですですから、ファンタジーは後回しです。でも個人的には、素晴らしい、と思っています。パチパチパチという感じですよ。