今度の今治タオルフェア
今度の土曜(19日)と日曜(20日)に今治タオルフェアが
あるということを聞きつけ行く予定にしました。
2年位前にも、5月でしょうか、ドライブしていたらフェアが
あったので、車を降りてさっと見て回りました。
色々な業者が自社製品を山積みのようにして販売していました。
多分、店頭販売よりは安かったのではないでしょうか。
大きな人だかりでした。
まあ、私はその時は見るだけでしたけど。
このフェアは年に2回、5月と10月に開催しているようです。
色んな業者が参加しているのですから組合か何かが
主催しているのだろうと思い、今治タオル工業組合をググってみました。
フロントページにそのお知らせはあり、期間と会場が記載されていました。
その他のお知らせには、タオルソムリ試験の告知とか結果発表等もありました。
タオルのソムリエがいるんですね。知りませんでした。
タオルデータ
タオルデータというタブがあったので見てみました。
国内では今治と大阪で国内生産の殆どを賄っているんですね。
当然、今治が55%前後のシェアでした。
驚いたことには、輸入タオルが今や全体の8割前後を占めていました。
輸入元トップは中国です。次いで、ベトナムが多い。双璧です。
3番目はバングラデシュですが、中国に比し5%程度の輸入です。
やっぱり、上位2国が圧倒的といえます。
恐らく、日本のタオルメーカーが海外で生産し、輸入しているのでしょう。
他に、ベトナム人技能研修生事件の調査報告もありました。
ベトナム人の技能研修生が不当に低賃金で長時間働かされ、
中には病気で倒れたり失踪した人がいるとか。
同組合は、組合員が行ったのではなく、
組合員の下請企業が行ったと報告しています。
外国人技能研修生のこういった事件は日本全国後を絶たないようですね。
別の弁護士のサイトを見てみると、日本全国では29万人近くもいるんですね。
そのうち、ベトナム人が13万人を超えているとか。
彼らの中には、借金をして日本へ来て、働いても借金が全然減らず、
窃盗とか失踪とか、せざるを得ない状況に追い込まれることも多いとか。
構造的なものがあるんでしょうね。
今治タオルのブランドを支えているもの
今治タオルは、1880年代後半に紀州から綿ネル技術(起毛、染色)を
導入し、1890年代半ばから本格事業化したことから始まります。
120年位の歴史があるということです。
その後紆余曲折を経て、浮き沈みもありました。
先の大戦では、空襲で壊滅的な大打撃を受けたそうです。
戦後、回復していき1960年にタオルケットが大ヒットし、
大阪を抜いて一番の産地となりました。
その後も順調に拡大していきましたが、
2000年頃には海外の安い製品に押され苦境に陥ります。
そこで2006年から再生プロジェクトを開始。
その過程の中で、今治タオルのブランドを確立していったのです。
今治タオルには独自の品質基準があります。
組合員が生産したもので、一定の水滴を吸い込むのは5秒以内とか
肌触りの良さなどです。
この基準をクリアした製品のみが今治タオルのブランドマークである
タグをつけることが許されるのです。
こうすることでブランド力を保っているんですね。
タオルフェアで買い物をして実感したいと思います。
※今治タオル工業組合のサイトは こちら です。