現にAnkiというアプリは、暗記の効率・効果を飛躍的に高めている
ように思います。スペック自体簡単ですが、利用法は広がると思います。
暗記カードからAnkiへ
学生の時、英単語を覚えるために暗記カードを使った人も多いでしょう。
これは、小さな短冊のような紙片に、表に英語、裏に日本語を書いて、
それを何度も見て覚えこむ昔の生徒の定番。
学校を卒業して長い期間が過ぎたので、暗記カードをすっかり忘れていました。
でも最近ググっていたら、Ankiの記事に出くわしました。
Ankiは、言ってみればデジタル化した暗記カードのようなもの。
もっとも、デジタル化で新規機能が付き、汎用性が高くなりました。
利用者は多いと思います。
今の学生は、コンピュータ・リテラシー高いからすぐ使えるようになるでしょう。
このAnkiアプリを使って、東大合格した人や英語を最効率で学習した人など、
色々な成功例があるようです。
Ankiとは
このアプリは、Damien Elmesという人が開発し、初版は2006年とか。
オープンソールソフトということで、廃れることなく発展しています。
デジタルということで、自動的に間隔を開けた復習ができますし、
テキストばかりでなく画像や音声も埋め込むことができます。
アドオンも多くあり、使い勝手が向上しています。WordPressみたいですね。
有難いことに、AnkiアプリはWindowsやMac版は無料でダウンロードできます。
しかし、iPhone/iPadは3,000円程度の有料です。何故?
これらデバイスを同期して使えますから、便利度は高いです。
オープンソースで無料ですから簡単にダウンロードできます。ダウンロードしたファイルを直ぐインストールです。
早速4000Essential English WordsとDUO 3.0 English-Japanese例文のファイルをダウンロードしました。そのファイルは、先ほどインストールしたAnkiアプリで開くよう指定するばOKです。
ちょっと使ってみました。単語とか例文が出てきて、回答ボタンをクリックします。自己判定で、「もう一度」「普通」「簡単」の別に判別します。その判別に従って次に出てくる時間や日が違うので、個別に間隔を開けて復習できる仕組みです。
このアプリの利用目的の主要なものは、英語の試験対策とか、
他の資格試験の対策が殆どだと思います。
過去記事で、効果的な英語学習のためのキーワード例として、
効果的 | 避けるべきこと |
視覚的イメージ記憶 | 英単語辞書を1ページづつ飲み込む |
アナロジーの活用の記憶 | 無理なダジャレ |
間隔を開けた反復練習 | 過去のことはほったらかし |
上出来には褒美を | 無褒美、無罰 |
意識をもって定期的にする | ゾンビ的に嫌々惰性で行う |
というように纏めました。この中で、間隔を開けた反復練習は、
まさにAnkiの本質機能です。また、意識をもって定期的にするのも、
役に立つと思います。
視覚的イメージ記憶やアナロジー活用は、自作ファイルで作成となります。
また、上出来には褒美をというのは自己管理の中で行えばいいことでしょう。
このアプリに飛びついた理由
もう試験に縁がなくなった私が何故このアプリを?
この汎用性が気に入り、カスタマイズもし易いがためです。
このアプリでは自作のファイルも作りやすく、自己利用できます。
なので、別に英語に限る必要はなく広範囲に応用できるのです。
YouTubeの動画を見ていたら医学生が暗記用に使ってました。
医者って覚えることばかりですからね。また、あるブログでは、
帰国子女が紆余曲折の中、東大に合格したことを紹介しています。
過去問題をAnkiのファイルにして完全に覚えこんだんでしょうか?
大したもんです。
暗記カードを作るのと、Ankiファイルを作るのは労力的には同じくらい。
ですから、暗記カードを作れるくらいの人はAnkiを使った方が良いです。
また、話がずれると思うかもしれませんが、単語を1つか2つ見て、
1パラグラフ程度の話が思い出せるようになれば高い評価されます。
かのクリントン元大統領はスピーチ上手と評判でしたが、彼は、
スピーチの時、単語を1つか2つ書いたカードを何枚も持ち、
カードをチラ見することだけで1時間のスピーチが出来ました。
こうした訓練もAnkiなら簡単にできると思います。
つまり、利用方法はまだ一杯あるということです。
そのためには英和辞典の焼き直しに留まることなく、
様々な分野で色々なコンテンツが出てくることが待たれます。
自分で作れるというのもこのアプリの良さです。